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見送られること。見送ること。

しばらくの間、ブログを更新する気持ちにもなれず、過ごしておりましたが、やっと少し気持ちも落ち着いてきたので、思いを綴ってみます。
本来はブログでご紹介する話ではないですが、先月末に父が他界。最期を看取ることもできず、すっと居なくなってしまいました。
まだ、ぐっと胸が詰まったり、寝ている間にも思い出すのか朝起きると涙の後がありますが、仕事を頑張っている姿を応援してくれていた父に,
ちゃんと報告できるように、また前向きに進んでいこうと思っています。

戦争を体験し、長い人生をたくさんの苦労を抱えて生きてきたと思いますが、母に先立たれたけれど、晩年はゆっくりと好きな趣味をして、ご近所の方とも交流をもって穏やかに過ごしていました。
お酒もほとんど飲まないし、親戚が来てもみんなが楽しめるのがいいと思ってその場からいなくなってしまうような人だったから、堅物なイメージの様でしたが、実際は、相手のことを思う優しい人でした。
「色々つらいこともあったけれど、人生の最後は好きなことができたしよかった」とよく自分の人生を振り返っていました。最後の心配事は私のことらしいです。(親というのはそういうものらしいです)
父は、ずっとお前たち子供には迷惑をかけないようにと、自分の体調に合わせて運動や散歩をし、碁や書道、絵画、読書などして自分に厳しく過ごしていました。本人の願う通りに、ずっと世話をしないといけない。ということもなく、母のところに行ったと思います。

父と二人で生活していた頃は、旅行をしたり、美味しいもの食べたり、あちこち出かけたりと過ごしていましたが、結婚して、さらに私の仕事が増えるとなかなか実家に行くのも頻繁とはいかず、電話で話をすることも多かったけれど実際は寂しかったのかもしれません。

また入退院を繰り返しリハビリ施設にいる間は、規制されることも多いので十分なことができなかったと悔いが残るばかりです。でもこれで100%なんてことはなく、どこまでいっても悔いは残るものだと思います。私のところに来たいと願っていてそう言ってましたし、私も面倒見たかったけれどなかなか叶わない歯がゆさもあります。実のところは、私と一緒にいたかったようで・・・。亡くなる数日前も「お前のとこに今からいく!」といってベットを降りようとしていました。
心残りや悔いは尽きませんが、私自身が今まで両親に教わったことを肝に銘じ、自分らしく生きていくことが安心させることだと思っています。
父のことを通して、高齢者社会を迎えるこれからの時代にはさまざまな課題はあるのだと実感するばかりです。
福祉関係の方に勧められるままリハビリ施設に入り、その後、比較的しっかりしていた父にはこの施設は不向きだと思い相談しても、鼻で笑われるよな対応でどうしていいのかわからなくなってしまうこともありました。
「食」は大事なのに食べたいものも食べれず、「美味しい」と感じない施設や病院のごはん。(父がいた施設や病院に入所や入院していた方々からもそんな声が実際にあります)たくさんの人がいるから一様にした方が便利ということもあるのか、自由がない居場所というのも父にはかなりのストレスだったと思います。
それでも内緒でお菓子を持っていったり、連れ出してごはんを食べたりすることは楽しみで、そのたびに色々な話をして笑っていました。
ここ数か月は、食も進まず、太れない、体力もつかない。病院や施設の体制もあるのかもしてませんが、家族の不安や不満はないとは言えません。
これから高齢者社会になり、自宅で最期を迎えることは難しいこの時代には、こういった福祉のあり方についてはいろいろと課題もあり、またたくさんのことが求められるようになるのではないかと痛感しました。

父は高齢でしたし大勢の方にお見送りされるということでもありませんが、ご近所やお知り合いの皆さんにお別れをできるようにと話していました。
見送られるということも大切ですが、【亡くなった方をお見送りする】という、残されたものの気持ちとしても大切であると思います。

父から教わったこと。母から教わったこと。たくさんあります。
私が窮地に立ったり困ったことがあるときは全面的にサポートしてくれて、また甘やかさず突き放してしまう親でもありましたが、
無条件に愛情を注いでくれる唯一無二の存在であると思います。

そしていつまでも心の中にいて、きっと私に教えてくれたことがどこかでアドバイスになっていると思います。
母のところに旅立った父に会うときに、恥しくないように、これからの人生一歩一歩歩んでいきたいと思います。











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Commented by hurebullhana at 2018-02-16 21:33
先ほどコメントが途中で失礼しました…

最近は色々と更新が止まってたので少しきになっておりました。
お父さまの事、本当に残念です。
ブログの内容からも、とっても素敵なお父さまだった事も伝わりましたし、先生がお父さまに想う深いお気持ちもとても伝わりましたし。

暫くは先生もお辛いでしょうが、
くれぐれもお気を落とされないように先生自身のお体もお大事になさってくださいね。
Commented by la-table-en-plus at 2018-02-18 08:47
> hurebullhanaさん
コメントありがとうございます。

覚悟していたつもりでも、実際の出来事になるとなんともつらいものですね。
今は、そんな感情もありますが、まだまだある自分の周りの課題に向かわなくてはならないので、おっしゃっていただいたように体調に気をつけていきます。

ありがとうございます!!
by la-table-en-plus | 2018-02-14 12:00 | ごあいさつ ご知らせ | Comments(2)

料理家 尾関由美。イタリア料理とフレンチ惣菜の店カンティーヌ・ドゥー・デリス オーナー兼ソムリエ。料理教室ラ・ターブル・アン・プリュス主宰。お教室のこと 自分らしい生活スタイルや食への思い


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